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ご挨拶 | 2014年1月1日

謹賀新年 2014

あけましておめでとうございます。
今年の建築界としては老朽化した建築の耐震改修が益々重要になってきています。昨年11月末には「建築物の耐震改修の促進に関する法律」の改正が行われるなど、来年度末に耐震化率を90%を目指し耐震化を強力に促進しています。不特定多数の利用のある大規模建築物に関しては、耐震診断が義務化されました。今まで義務が課されていなかった住宅や小規模建築などに関しても、耐震診断、耐震改修の「努力義務」が創設されています。京都市では住宅耐震化率は現時点で76%となっており、この2年間に73,000戸の住宅耐震化が必要とされています。近代以降、京都では大地震が発生していませんが、今後の発生予想をみると耐震化は急務といえることが分かります。
建築住宅業界では耐震問題だけではなく空き家問題もクローズアップされはじめており、社会問題としても議論されるようになっています。全国の空き家は756万戸(2008年)もあり、半世紀で20倍も増加しています。日本の住宅ストックは4,400万戸と言われているので実に17.2%が空き家という計算になってしまいます。この空き家の中で注目すべき点として、共同住宅の空き家が61%(462万)もあるということと、地方の空き家が目立つということでしょう。今ある建物をどのように改修・活用・維持をしていくのがよいのか、社会情勢も踏まえながら長いスパンでの計画を行い、少しでも住みよい環境になるように努力して行かねばなりません。
マクロの視点では東日本大震災以降、日本は大きく変貌してきています。原子力・放射能問題、特定秘密保護法、2020年東京オリンピック開催、消費税増税、TPPなど日本国民として見届けていかなければならないことが沢山あります。以上、難問も多いですが、明日への期待を託して前向きに頑張ることを本年の抱負にいたします。
皆様方、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2014年賀状

お知らせ | 2013年12月30日

年末年始休暇のお知らせ

明日12/31(火)から1/5(日)まで年末年始の休暇をいただきます。今年も関係者の皆様をはじめ当サイトでもいろいろとお世話になりました。来年も引き続き宜しくお願いいたします。それでは皆さんよいお年を!

鹿ヶ谷の家(改築) , 高野の家2(改築) | 2013年12月3日

コンクール入賞いたしました!

「TDYリモデル作品コンテスト2013」において nest design の作品が、2点入賞いたしました!

優秀賞・・・・・『障がいがあっても親子で住み続ける家(鹿ヶ谷のいえ)
審査員奨励賞・・『子供とロハス生活を楽しむ家(高野のすまい2)

引き続きみなさんに喜んでいただける住まいを追求してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。

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お知らせ | 2013年11月22日

大徳寺の紅葉 特別拝観 2013

事務所の近くの大徳寺情報です。少し色付き始めています。 今年の紅葉は非常に美しい(予感)ので時間がある方は拝観されてはいかがでしょうか。

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◆特別公開(1) 11月10日(土)〜11月30日(金)

芳春院京都四閣(金、銀、飛雲、呑湖)の一つ「呑湖(どんこ)閣」で有名¥500

◆特別公開(2) 11月24日(日)~12月7日(土)

本 坊国宝方丈・唐門特別公開 狩野探幽の襖絵、小堀遠州の庭園¥800
黄梅院千利休作の庭「直中庭」武野紹鴎作茶室「作夢軒」¥600
総見院織田信長建立¥600
興臨院本堂の床の間は日本最古 織部好み茶室「涵虚(かんきょ)亭」¥600
※黄梅院、総見院、興臨院共通券: ¥1,500

◆常時公開

高桐院アプローチの敷石道は有名で紅葉は特に美しい¥400
大仙院有名な庭が美しい 土曜日なら禅も体験可能¥400
龍源院石庭が有名 大徳寺で最古の塔頭¥350
端峯院庭や露地が美しい¥400
「大慈院」の料亭「泉仙」に鉄鉢(精進)料理もあります。

おすすめ一日コース(芳春院を拝観の場合は11月末まで)

正門 → 龍源院 → 黄梅院 → 興臨院 → 端峯院 → (大慈院) →
本坊 → 大仙院 → 芳春院 → 総見院 → 高桐院

拝観料は合計 ¥4,350 … 結構高いですね^^;;

私も今年は拝観可能な寺は全て巡ってみようと思っています。

※参考資料 大徳寺全塔頭については「京都寺社史跡案内」をご参考ください。
12月7日(土)からは大徳寺に縁の深い千利休の「利休にたずねよ」も上映されます。

木造真壁スキップハウス | 2013年11月16日

起工式

起工式

本日は亀岡の家の起工式で、お施主様をはじめ関係者一同、無事に立派な建物が竣工することを誓いました。本来仏教では地鎮祭というものはなく、起工式を行うことになっています。 この起工式は、建築着工の運びになったご縁を喜び合って仏さまに感謝し、出席者一同、襟を正し、建物が立派に工事が安全に進んでいくことを仏前に誓う儀式です。 祭壇は神式の地鎮祭と違っています。これは宗派やお寺によって違います。ほとんど何もいらないというところもあれば、いろいろ用意しなくてはならないといけない場合もあるようです。今回の式では、お供え物と焼香台、お経の道具(経典、小鐘、木魚など)で紅白の幕を張って行われました。来週には地盤調査を行っていきます。

建築雑記 | 2013年11月13日

原発と建築 即時原発ゼロへ!

原発の一連のことは被災以来、注視して来ましたが、政界はいつまでたっても脱原発の方針を示さずにいます。 日本の原発施設は福島第一原子力発電所のように30年以上運転している施設が19基もあり、耐震性の弱い旧耐震で建てられています。原発は通常の基準より耐震性の強化および見直しがされていますが、大地震が来れば未曾有の被害が出ることが、東日本大震災で明らかになっています。 福一の事故は津波で壊滅的被害を受けたと言いますが、それより前に地震の揺れにて電源が不通になり、重要な配管類が外れ落ちたという過程があります。(元作業員の遺言他、多数の証言有り)この損傷により原子炉の冷却ができなくなった。そしてメルトダウンにつながった。劣化した設備等は特に弱いので、常に点検、交換、修理をしておかなければ、いざという時にボロが出てしまう。

世界でも有数の地震大国であるにかかわらず、世界で3番目の54基の原発機を保有している我が国です。 現在、日本では19,000トンの使用済み核燃料があり、ましてや処分場の場所さえ決まっていません。 私たち建築に携わるもの、また住民の皆さんの努力によって、街並を美しく、また耐震性に強い家を地道に生み出したところで、福一のように原発の核爆発(3号機の爆発は各論あります)などが起こってしまうと、その都市はおろか周辺の都市まで、安全に住めなくなってしまうのです。 今後、福一の核燃料の取出しに失敗すれば東京さえも安全に住めなくなってしまう。土地が壊滅的に汚染され続ける訳だから、もう建築云々の話じゃなくなってくる訳です。

即時原発ゼロへ!

写真は朝日新聞より転載

そんな中、昨日の元小泉総理の『原発即時ゼロ』の安倍首相へのメッセージは、今の日本を救う言葉だと感銘を受けました。
見ておられない方は是非見ていただきたいです。(小泉純一郎11/12脱原発 日本記者クラブ
安倍首相には是非、全原発廃炉の方針を示して欲しい。トルコをはじめ様々な国に原発輸出を目論んでる場合ではありません。
なお、秘密保護法案が施行されると、原発・核の重要事項も国家機密として、国民への情報は矮小化され、事実が見えなくなるなど数多の問題を抱えており、脱原発が遠のくことは必至でしょう。

木造真壁スキップハウス | 2013年10月30日

既存建築物解体工事

着工までに随分と日にちが掛かってしまいましたが、亀岡の家の既存建物の解体工事に入っています。木造平屋建てなのでそれほど大変な解体ではありません。 11月に入ってから土工事(基礎地盤の掘削)に移っていきます。

当ブログで工事レポートを掲載していきますので宜しくお願いいたします。

既存廃棄物撤去

既存廃棄物撤去

解体足場掛け

解体足場掛け

耐震 | 2013年10月18日

住宅耐震診断および耐震改修の進め

東日本大震災においても多くの木造住宅が被害に合いましたが、今後、東・東南・南海地震、日本海溝地震、首都圏直下地震などが起こると言われています。
政府の地震調査研究推進本部が発表した今後30年以内に震度6弱以上が起こる「地震発生確率の予想ランキング」では奈良市が4位(70.2%)、大阪市では8位(62.8%)と近畿圏でも危険性が指摘されています。(京都市では伏見区で55%)
京都は古の都だから地震は起こりにくいと思っている方も少なからずいらっしゃるようですが、京都大学防災研究所によると「歴史的には、京都も度々、大地震の被害に遭っている」とし「京都市南部を中心に、今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる可能性がある」と警告しています。京都府南部で大きな被害を出した直下型地震は、残存する記録で振り返ると、827年(M6.8)、976年(M6.7)には山城・近江地震があり、この前後には京都府南部を震源地とした6回もの強震(M6~M7)が起きています。その後、1185年(M7.4)文治京都地震、1245年、1299年、1317年(M6.5~7)、1449年(M6.5)山城・大和地震、1520年(M7以上)には紀伊・京都地震、1596年(M7.5)には慶長伏見大地震で、豊臣秀吉が築いた伏見城の天守閣が大破して多数の死者を出しています。そして1662年(M7.5)には寛文近江・若狭地震が起こり1830年(M6.5)京都地震と続きました。このように記録を振り返るとおおよそ50年から170年に1度は起きていたということになるのですが、1830年の京都地震以後は180年以上起きていないのです。以上の観点からも分かるように、耐震診断と耐震改修を行っておくことは我が身を守る上で大変重要なことなのです。

木造住宅に住まわれている方は「誰でも出来るわが家の耐震診断」という無料コンピューター診断がありますので、まずは現況の状態を知っておかれるとよいでしょう。当事務所は耐震診断士有資格ですのでご相談も受け付けています。

出典:京都市の災害の歴史、京都府地震調査研究推進本部古地震ネット 他

地震動予測地図

確率論的地震動予測地図(近畿版)より

事務所概要 Atelier

一級建築士事務所 ネストデザイン
杉本 考次
京都市北区紫竹西南町63-7
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