建築主との打合せの帰りに、京都工芸繊維大学美術工芸資料館で開催している「建築家 白井晟一 精神と空間」に行ってきました。京都生まれの白井晟一は工芸学校(現・工芸繊維大学)を卒業後、ドイツでカール・ヤスパースの元で哲学を学びます。それと平行してゴシック建築を通して、西洋の文化と出会って行きます。
白井晟一の建築は難解さがありますが、氏の生きた系譜や打ち込んだ”書”などを見ていると建築家像が浮かび上がり、作品が理解しやすくなります。
克明に描かれた美しい図面やパースそして書は、おそろしいほどの静謐さを保っていました。グローバルに歴史を捕らえ、20世紀を自らの視点で表現しきった氏の、素晴らしい展覧会でした。
日程は2011.05.23 ~ 2011.8.11です。
同館内の「ベルギー木の匠の技」展覧会も一緒に見られます。
興味のある方は是非どうぞ!