原発の一連のことは被災以来、注視して来ましたが、政界はいつまでたっても脱原発の方針を示さずにいます。 日本の原発施設は福島第一原子力発電所のように30年以上運転している施設が19基もあり、耐震性の弱い旧耐震で建てられています。原発は通常の基準より耐震性の強化および見直しがされていますが、大地震が来れば未曾有の被害が出ることが、東日本大震災で明らかになっています。 福一の事故は津波で壊滅的被害を受けたと言いますが、それより前に地震の揺れにて電源が不通になり、重要な配管類が外れ落ちたという過程があります。(元作業員の遺言他、多数の証言有り)この損傷により原子炉の冷却ができなくなった。そしてメルトダウンにつながった。劣化した設備等は特に弱いので、常に点検、交換、修理をしておかなければ、いざという時にボロが出てしまう。
世界でも有数の地震大国であるにかかわらず、世界で3番目の54基の原発機を保有している我が国です。 現在、日本では19,000トンの使用済み核燃料があり、ましてや処分場の場所さえ決まっていません。 私たち建築に携わるもの、また住民の皆さんの努力によって、街並を美しく、また耐震性に強い家を地道に生み出したところで、福一のように原発の核爆発(3号機の爆発は各論あります)などが起こってしまうと、その都市はおろか周辺の都市まで、安全に住めなくなってしまうのです。 今後、福一の核燃料の取出しに失敗すれば東京さえも安全に住めなくなってしまう。土地が壊滅的に汚染され続ける訳だから、もう建築云々の話じゃなくなってくる訳です。
そんな中、昨日の元小泉総理の『原発即時ゼロ』の安倍首相へのメッセージは、今の日本を救う言葉だと感銘を受けました。
見ておられない方は是非見ていただきたいです。(小泉純一郎11/12脱原発 日本記者クラブ)
安倍首相には是非、全原発廃炉の方針を示して欲しい。トルコをはじめ様々な国に原発輸出を目論んでる場合ではありません。
なお、秘密保護法案が施行されると、原発・核の重要事項も国家機密として、国民への情報は矮小化され、事実が見えなくなるなど数多の問題を抱えており、脱原発が遠のくことは必至でしょう。