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環境・設備

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この冬の節電対策

冬期は、夏期よりも「電力需要」という比較では少ないです。
これは冬期の暖房方法(11月~3月)が電気だけでなく、灯油・ガス・ソーラーハウスなどの選択肢があるためです。
(暖房に必要なエネルギー消費量は夏期の冷房より高い)
節電、省エネルギーという意味でも、この冬の節電対策および節電意識を高めていきたいものです。

建築学的には建築設計の際、体感温度に作用する要素として
1.温度 2.湿度 3.風 4.放射 5.服装 6.作業状況 を重視します。

これを住宅性能、および家庭生活に置き換えると以下のようになります。

  1. 断熱性に優れた性能を建築に持たせる。
  2. 湿度は加湿器で加湿したり、室内植物を置くなどして湿度を上げる。湿度を15%上昇させると温度を1℃下げた体感温度とほぼ等しくなる。
  3. すきま風を防ぐ。室内の空気は扇風機などで循環させてやると暖房効率は上がる。
  4. 床・壁・天井や、窓ガラスの断熱性能を上げる。
  5. 薄着をせず、負担にならない程度に厚着をする。最もやりやすく効果的な方法。
  6. じっとせずに動くようにする。

1.と4.に関しては建築的なアプローチが必要ですが、節電意識があればずいぶんと効果が出ると思います。

【部屋別の設定温度】
・リビングやダイニング…適切な室内設定温度は20℃(政府推奨温度)
・子供部屋、事務所など…室温が10℃以下になると学習・労働意欲に影響。18~20℃が望ましい。あまり温度が高いと眠たくなる。
・寝室…気持ちよく眠れる室温は16~19℃ですが、室温が3℃までなら布団や毛布をかぶって眠れば問題ないという研究報告もある。
ただし、温度が低すぎると睡眠の質が悪くなるので注意が必要。

夏の節電対策を終えて必要だと感じたことは「エネルギーを消費している意識を持つ」ことです。
冬期に入る前に節電、省エネルギーの意識を持つことが重要です。