美容室 フェーレ

ナチュラルな北欧風美容室

 för(フェーレ)とは北欧語で『満足していただいて末永くお付き合いしていきたい』 という意味があるそうです。この店名からも分かるように、施主様からの要望は北欧風のインテリアにして欲しいというものでした。材料としてパイン材を使用した程度で、具体的に北欧にヒントを得たデザインはしませんでした。あえて言えば北欧の大らかな感じを表現するために、各構成要素を大きくしています。そこへ美容師と客との動作を、詳細に検討したスケールを盛り込んでいます。この互いに目的の違うスケールの融合が、不思議な落ち着きを演出しています。
 内装材に関しては自然素材を使用して欲しいという施主の要望がありました。壁は珪藻土を塗り、床は無垢のパイン材を使用しています。見えるところに新建材は使用していません。これが店のナチュラルな空気を生み出してお客様にもストレスを与えないように配慮できました。現在は鏡の台を大型の白いタイル張りへ模様替えをしています。

建築概要

  • 用途  美容室
  • 所在地 京都市中京区
  • 規模  鉄筋コンクリート造テナント
  • 床面積 59.2㎡(17.9坪)
  • 客席  4席
  • 竣工  1999年4月
  • 施工  三和工務店