nest design

鹿ヶ谷の家

植栽は育てることが出来なくなったのと、室内を暗くしているので伐採しました。外壁は京都産の杉板(一部杉皮)張りとしています。庭は枯山水とし、植木鉢などが置けるようにしています。玄関の奥行きを45cm拡張して段差解消機を設置。玄関戸も拡幅しています。少しでも使いやすく美しいように引手もオリジナルデザインです。玄関戸は電気錠付きです。車椅子は常は2台、手押し車1台があるので玄関横の広間が必要でした。
母親と一般用に「可動式の式台」を上がり框下に収納し、使用時は引き出して使えるようにしています。使わずの和室を車椅子で入れる洗面・便所としました。廊下からストレス無く入れるように、吊式の大きな引き戸としています。便所の時間が長くなるため大きな一室空間としています。使いやすいワゴンも造り付けです。洗面所は車椅子でも余裕の広さがあります。廊下から車椅子で一回で曲がることが出来ます。廊下と脱衣室・浴室も、一体のバリアフリーとなっています。脱衣室が広くバリアフリー仕様になりました。
スイス製の風合いのあるカーテンは元気の出る色(脱衣=黄色、トイレ=緑色)としています。造り付けの食器棚に収納と家電置場を設けました。またTV周辺も整理する事によって、食卓も散らからなくなりました。天井は京都産源平杉です。車椅子でもゆったりとできる居間・食堂となっています。食器棚も障害に合わせて設計しています。食堂・台所入口に邪魔な柱があり、車椅子の出入りに支障をきたしていたので取り去りました。左側の引き戸は洗面便所出入口。階段部分もデザインワークに取り込んでいます。急な曲がり階段に特注の階段昇降機が付き、各階の連携が出来るようになりました。
施主様は2階の自室へ行けるようになりました。2階にも車椅子用洗面コーナーを追加し、便所は狭いながらもバリアフリー化としています。2階アトリエを寝室としました。介護ベッド×2台と簡易便器、専用手摺など全てが介護仕様となっています。夜景 温もりのある雰囲気になりました。

概要

– バリアフリー リノベーション –

障がいがあっても親子で住み続ける家

 娘さんは重度の四肢麻痺で、車椅子生活がなんとか行える障がいがあり、お母様はパーキンソン病で徐々に病状が進行しています。この親子二人の最大の望みは、生涯、自分達の家で生活が出来て、満足できる生活を送る事でした……

 築40年を超える自宅は、便所・洗面室・玄関・浴室の狭さや高低差は介護士が付いていても、かなり大変な介助状況でした。また工事中の借り住まいは施主の引っ越しの体力が無く、居ながらの工事を余儀なくされたため、3期に工事を分割して行いました。

 障害に合わせたバリアフリー住宅となり、家じゅう無駄な空間がなくなって大変喜んでいただいています。また自然素材を使った空間は心身共にリラクゼーション効果が高まったとのことです。

 『バリアフリー+暖かみのあるデザイン』を行う事によって、用と美が満足できる、居心地の良い納得のいく改装となりました。

障害に合わせたバリアフリー住宅に改装しています。家じゅう車椅子で移動が出来ます。
階段昇降機で2階が全て活用出来るようになりました。1,2階共段差は全て解消しています。

建築概要

用途専用住宅
所在地京都市左京区
規模改装床面積76㎡(23坪)
竣工2013年3月
施工大森工務店