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2015年1月

外部建具が入りました

外部の建具が入りました。主要な部屋の建具は国産の杉材としています。先日、お話ししましたが赤身は水に強いので、赤身を主とした木取りがされています。建具を構造材と同じ材木にすると統一感があり美しいです。外部は左官下地の段階です。

子供室の机と開口部 

子供室の机と開口部

2階ベランダ部

2階ベランダ部

浴室既存工法

浴室既存工法

外壁西面

外壁西面

造作家具取り付け

現場は造作家具の取り付けとなりました。ほとんどが杉の無垢材(幅はぎ)を使用しています。杉は難しい材料でピンからキリまであります。樹木の中心は赤く、辺材は白いのが杉の特徴です。赤杉は水に強く座敷や数寄屋に使われる高級な材料です。それに対して白太(しらた)という桧のような白い部分があります。耐水性は劣りますが、私は木目の感じとかはとても好きです。 杉で無垢を指定する場合は、赤杉だとおそろしく高価なので源平(赤白)の材料が一般的になっています。新築時にはこの源平がうるさく思うこともありますが、経年変化で3年も経てばさほど分からないように空間に馴染んでいきます。

造作家具取り付け

阪神淡路大震災から20年

間もなく阪神淡路大震災から20年を迎えます。あらためて震災で被害に遭われた方に哀悼の意を表します。

当時の建築の被害状況を振り返ると、鉄筋コンクリートや鉄骨構造の建物は、旧耐震(※注1)の建物の被害が大きく、建築業界だけでなく一般にも大きく報じられました。しかし、未だに旧耐震の構造建築物は多く、20年を迎える今も国を挙げて耐震改修工事を行っている状況なのです。私の事務所でも、耐震改修や耐震補強を必要とする仕事は多いです。

また木造建築物も例外ではなく、被害は大きく、構造壁や金物不足、重い屋根の建物などの被害が顕著でした。そしてこの阪神淡路大震災から学び、平成12年に構造金物の法規基準(※注2)が設けられたのです。この基準は、木造の新耐震とも言われています。

日本の家屋の大多数が、この平成12年以前の建物と言われています。
直下型地震が起こっても倒壊せず、自らの命を守ってくれる建築物であるように、我が家の耐震性能を確認しておくのは非常に重要です。是非この20年を機に確かめてください。

自分の命を守るために、そして大切な人を守るために。建築で一番重要なのはこの部分なのです。

(※注1)建築基準法施行令が1980年(昭和55年)に改正され、耐震基準が大きく改められて1981年(昭和56年)6月1日以降に着工した建築物に適用されました。改正以前の旧耐震基準では、震度5強程度の中規模地震に対してほとんど損傷しないことを検証することにとどまっていました。対して新耐震基準では震度6強~7程度の大規模地震に対しても、ある程度の被害は許容するものの、倒壊し人命に危害を及ぼすことのない性能を検証することになったのです。

(※注2)建築基準法が大改正され、構造耐力上主要な継ぎ手・仕口には国土交通大臣により緊結方法が定められました。建築基準法・令・告示1460号に定められています。

参考:建築物の構造関係技術基準解説書   (財)日本建築センターより

不要物の処分

住居の不要物は以下の7種類に分けられると考えています。

  1. 「いつか使うだろう」と言って何年も使っていないもの
  2. 「高価だったから」と言って使いもしないのに保管しているもの
  3. 「思い出深いから」と無用に残しているもの
  4. これは大切なもの(書類)だろうと内容も見ずに思い込み、保管しているもの
  5. 置く場所があるからと整理を後延ばしにしているもの
  6. 置き場所(住所)不定のあえて必要ではないもの
  7. 収納されていることさえ気付かなかった不要なもの

物には住所を定めたほうが良いと思っています。
人と同じく、物にも「家賃」を回収するくらいで、ちょうど良いくらいなのです。
もちろん物には「家賃」は払えませんので、「家族に与えてくれる対価」と考えればいかがでしょう。そうすることで物を 管理 出来るのではないでしょうか?
捨てられずに残った物たちは、厳選(そこまで行かないかもしれませんが…)された 物たちです。こちらも愛着が沸いてきて、物を大切に使う気持ちが以前よりもぐんと増すと思います。また「ゴミ、不要物」というものに対して自分なりの哲学が出来ると思うのです。 そうすると良く選んで物を買うようになると思います。
これが本当の意味でのエコの心構えに繋がって行くのではないかと感じています。

物は多すぎずに、シンプルに暮らしたいものです。現実にはなかなか難しいものなのですが・・・

明けましておめでとうございます

2015年賀状

今年も一年間よろしくお願い申し上げます。 羊に因んで「外面は柔らかに内面はしっかりとした気持ちを持つ」そういう年にしていきます。

事務所概要 Atelier

一級建築士事務所 ネストデザイン
杉本 考次
京都市北区紫竹西南町63-7
TEL:075-493-8020
FAX:075-493-8021
E-mail:info@nest-design.net

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