ここの住宅は京都府亀岡市ということもあって、材木(構造、仕上げ)は7〜8割程度を京都府産材を使用しています。特に構造材は全て京都府産材の杉、桧とし、水廻り以外は真壁で現しとしています。真壁にすると仕事は大変難しくなりますが、構造が目に見える分、メンテナンスがしやすくなります。それに何より美しいし、構造に偽りが無く、建築の力の流れが分かって、安心感につながります。現場の方は大変ですが、腕の見せ所でもあるでしょう。
私が建築を行う際に大切にしていることに「土着的=バナキュラー」という要素があります。基本的に、その土地の自然素材で作られた建物は、そこの気象条件などに追随ができて寿命が長くなります。もちろんCo2削減にも繋がりますし願ったり叶ったりなのです。地域性を感じ取れないどこでも同じような「工業生産品の建材の多用」はできるだけ避けたいものです。
当事務所は京都府産材ウッドマイレージにも加入して緑の設計事務所登録も受けています。最近は地域産材も人気が出てきたようで、今年度の補助金の枠は上限に達したようです。京都の木材を使用して建築したいという方は、「京都の木 検索ナビ」を参考になさって下さい。
今年の仕事は明日までで、年始は1/5(月)からとなります。 本年もいろいろとお世話になりました。 来年もよろしくお願い申し上げます。
それではみなさま良いお年を!