絵画
ポジャギとチョガッポ 構成の美学
今日は高麗美術館の「刺繍ポジャギとチョガッポ展~女性たちの糸と針の造形」へ行ってきました。 朝鮮王朝時代の後期、とくに18世紀に盛んになった「ポジャギ」(褓子器)とは、ものを包んだり覆ったりする四角い布で、生活に使用されていました。日本での「風呂敷」や茶道に用いられる「袱紗(ふくさ)」や「布巾」に似ています。
また朝鮮のパッチワークとして知られる「チョガッポ」は様々な布端切れを自由に組み合わせ縫いつなぎ一枚の布としています。余り布を活用して制作しているにもかかわらず、自由な雰囲気に溢れています。様々な色の生地で作られたチョガッポは華やかでその美しさに胸が高鳴ります。モノトーンで作られたチョガッポは、シンプルでエレガントでした。粋の極みというべきもので構成がとても美しく素晴らしかったです。
チョガッポの抽象構成美を見ていると様々な造形と重なります。透かし建具。モンドリアンやクレーの抽象絵画。李朝白磁。ル・コルビジェの建築。ほんとうに創作のヒントをいっぱい得ることが出来ます。
11月6日まで 詳しくは高麗美術館ホームページで