木造真壁スキップハウス

自然素材にこだわったスキップハウス

 亀岡市の山本城跡の城下町にあたるこの地域は、安土桃山時代からある昔ながらの集落です。城下町なので坂が多く、当該地も例に漏れずアップダウンのある土地です。この土地形状を素直に生かすためにスキップハウスとして計画しました。道路に対して近接して建っているにも関わらず、切迫した感じはありません。和風の外観は町に溶け込み、この町全体が更に活気づくことを願っています。
 施主夫婦と話し合って追求したものは「室内のどこにいても家族の雰囲気が感じられる家」でした。息子さんが二人いらっしゃいますが、あえて個室を作らない方針で計画をしています。
 自然素材には徹底的にこだわり「地産地消」を実現するために京都府産の杉・檜を使用しています。


【断面プラン】

 

 スキップ階段を中心に配置した構成としており、風が駆け抜ける自然を感じる空間です。各室のアップダウンによって様々なシーンが創作されるのではと期待しています。

【1階平面プラン】

食卓上部は吹き抜けており、階段上部の吹き抜けと空気が連動できるようにしています。

【2階平面プラン】

家庭の教育方針で子供を伸び伸びと育てたいとのことで、間仕切壁などは設けていません。

建築概要

  • 用途  住宅
  • 所在地 京都府亀岡市
  • 規模  木造2階建て
  • 床面積 122.56㎡(37.1坪)
  • 竣工  2015年3月
  • 施工  三和工務店