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2012年1月

マンションリフォーム 作品集にアップしました

昨年の小作品です。今回は『姉小路の家』をアップ致しました。図面とスケッチからBeforeとAfterの比較もしております。
ぜひご覧ください!

ダイニングからリビングをみる

私は日本のマンションは売る方に情熱が行ってしまい、住み心地は二の次に回されているような気がしてなりません。 4DKとか3LDKとか部屋数で勝負!というような住まい手不在の思考には、振り回されないことです。 できれば住宅を購入する場合に、建築家やインテリアデザイナーに相談して、家具の配置や生活スタイルの相談を行っておくのが理想的です。決められた広さとコストの中で最大限の可能性を探るのです。
必要であればリフォーム工事を伴うこともあるでしょう。 住みやすく美しい家は、生活意識や生活文化を高めるものです。それは中古マンションでも中古住宅でも可能です。 大切なのは、どのように思考して空間を創造していくかなのです。

和紙腰張りと外構工事

高野川の家 はこの「腰張り」で内部工事は完了です。
畳部は左官壁が汚れるので和紙で腰張りをしています。これは京都の揉み紙で腰があり(だから腰張り?)ずいぶんと分厚い和紙です。しかし重々しくなく品の良いなりをしています。

外部は床石の敷設が済み、左官工事をしています。 床は錆御影石を敷いて、土間周辺は稲荷土(京都産の黄色い土)入りのモルタル塗りをしていきます。 外部左官工事の後、境界部に桧の目隠しルーバーを施工していよいよ竣工です。

和紙張り

和紙張り

床は錆御影石

床は錆御影石

禅と建築

昨日は京都大徳寺・大仙院のへ行ってきました。

一般に禅を解放している寺はあまりありませんが 京都では多数のお寺が座禅会を催しています。

禅は曹洞宗と臨済宗の二つに分けられています。
曹洞禅は壁に向かって座禅を組みます。いわゆる達磨大師(だるまさん)はこちらの宗派です。 それに対して臨済禅は庭に向かって座禅を組みます。禅庭は枯山水で大徳寺大仙院・龍源院、龍安寺方丈石庭が有名です。

冬はお堂で座禅をしますが、それでも寒くてかないませんでした。 約30分の禅を2回行うのですが、身も心も洗われる感じです。

なにもかもそぎ落とした業は、建築設計をするときに役立っています。

興味のある方は一度やってみられてはいかがでしょうか。

大徳寺大仙院

ロフトのある子供室 作品集にアップしました

うんていで遊ぶ子供

久し振りに作品の編集を行い、今日は「紫竹の家~子供室」をアップ致しました。図面からBeforeとAfterの比較写真なども掲載しておりますので、どのように変貌したのか分りやすいようにしてあります。
ぜひこちらをご覧ください → 『紫竹の家~子供室
子供室は夢を膨らませる空間であって欲しいものです。それと大人になっていくための訓練の部屋でもあるべきだと考えています。
竣工してから早半年が経ちました。現時点で気付いたことを特記したいと思います。

【良かったこと】

  • ロフトの寝室は、ふとんが引きっぱなしでも気にならない。(教育上は毎日たたんで週末毎に干すように言い聞かせる)
  • 自分のクローゼットを持つことによって衣服の整理整頓ができる。
  • 親の管理ではなく子供の管理となる。(なかなか大変ですが・・・)
  • 1.6mの共通の机は二人で仲良く使うことが出来る。
  • うんていは時々遊んでいる。(特に友達が来ているとき)
  • どちらかといえばハンガー的役割が多くなる。
  • ペアガラスに交換して断熱性が上がった。
  • 無垢の杉と桧、珪藻土の空間は大変居心地が良いようだ。
  • ロフトがあり容積が増えることにより、気持ち的にも解放される。
  • 天窓により広間は大変明るく、夏は風が抜けて3階は涼しい。

【検討すべきところ】

  • 真夏のロフトは暑い。(空調を設けていない)真夏以外は過ごしやすい。
  • 子供室があっても宿題などは居間でやる場合が多い。
  • 勉強道具の移動が散らかる原因になっていたりする。
  • ピアノが子供室にあると居間的には良いのだが、子供の練習量が落ちる。今後も子供の成長と共に、子供室や居間のあり方などを学んでいきたいと思います。

オープンハウス ご来場のお礼

今日は高野のすまいのオープンハウスでした。
来訪してくださった皆様、お施主様、そして関係者の皆さまに御礼申し上げます。
沢山の方に来ていただき、私も大変楽しかったです^^
次回は『高野川の家』の内覧会を予定しております。
詳細は近日中にお知らせいたします!

奈良県今井町の町並み

連休は奈良県橿原市 今井町 の町並みを見学しに行きました。今から約500年前に築かれた 寺内町(じないまち)で東西600m、南北310mの都市が、今も受け継がれ町衆が生活をされています。江戸時代の美しい伝統様式が、このようにほぼ完全な形で残っています。これらの町並みを大きく乱す家もなく、美しい景観を保ち続けているのは、日本では珍しいことです。
古く美しい家が相当数あり、連続した美しい町並みは、ただただ見入るばかりです。

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建築と風習 正月の飾り付け② しめ縄、鏡餅~神棚関係

床の間には掛け軸にしめ縄、熨斗三方と鏡餅、屠蘇器、花・柳を飾ります。
神棚があれば、しめ縄や鏡餅を供えます。
神棚を設ける住宅は減っていますが、基本設計時に要望を出せば、ほぼ問題なく場所を確保できましょう。

寸法的には有効幅45cm×奥行き30cm×高さ36cm以上欲しいところです。
社の形式や大きさを決めて、榊や好みの祭器具を配置して大きさを割り出していきます。向きは南か東向きにします。

最小寸法の神棚

最小寸法の神棚

しめ縄付き

しめ縄付き

リニューアル家具+神棚

リニューアル家具に神棚をセットした例

ちなみに京都では天井から吊した不意義な「恵方棚」(歳徳神棚)に神さんを祭ります。鏡餅やしめ縄を始め、神様関係は勢揃いで恵方を向くようです。
床の間さえもほとんど作らない昨今、恵方棚を付けるよう工夫されている家なんぞゼロに等しいとおもいますが・・・。

(以上、各家庭のしきたりですればよいので、どれが正しいということではないようです) 今日は七草粥を食べて、正月疲れしたお腹をいたわってあげましょう^^

建築と風習 正月の飾り付け① 門松

対の門松と玄関戸は三位一体を表現します。和風の玄関の場合は、門松が似合いますし、外構計画の時には門松を置くスペースを設けておきたいものです。
門松の高さは2尺~7尺まで尺刻みにありますが、一般住宅では2~4尺程度が多いようです。これを図面にプロットして、似合いの寸法をお施主様に知らせてあげます。飾る飾らないはお施主様の好みですが、和風の外観なら押えておきたい所です。

三尺の門松の例

三尺の門松の例

飾り付け方は、二番目に長い竹が、門や玄関に対し外側に置かれている飾り方を「出飾り」と言います。それに対し二番目に長い竹が外側に置かれている飾り方を「迎え飾り」と言います。その他、設置期間などもあります。
詳しくはこちらで → 門松

事務所概要 Atelier

一級建築士事務所 ネストデザイン
杉本 考次
京都市北区紫竹西南町63-7
TEL:075-493-8020
FAX:075-493-8021
E-mail:info@nest-design.net

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