建築メモ
耐震 |
2019年7月31日
上京区の京町家の耐震診断に行って来ました。
隣家との境が共通の柱でしたので「長屋」という形式になります。
依頼主だけでなく、隣家の方にも調査させていただきました。
診断建物は平屋建てで織機が二機あった跡がありました。西陣なので40年ほど前まではどこもかしこも機織の音が響いていた地域です。いわば個人の小さな工場ですが、使いやすさのためか中央付近の壁が少なかったです。
よくある事ですが、水回り付近の柱が沈下していました。昔は排水は土管だったので、亀裂などから土に排水が染み込み、近くの柱などは腐ったりシロアリが付いたりしているようでした。
 長屋外観 糸屋格子 |  内部 織機があった場所 |
景観 |
2019年2月17日
3年越しで受講していた「京都景観エリアマネジメント」の修了レポートの発表会がありました。
私は生活の拠点としている、北区新大宮商店街〜大徳寺・今宮神社周辺の活性化に向けてのレポートを作成致しました。私の他に7名の受講者の方々が、様々な視点で景観に関するレポートをされています。興味のある方は受講をして勉強していくと、新しい視野が拡がると思います。私の分だけですが景観に興味のある方は、お読みいただければ有り難いです。また散策マップも作成しましたのでご活用していただければ幸いです。
レポート:北区新大宮商店街~大徳寺・今宮神社周辺の活性化に向けて
 現状 → 提案 |  散策マップ |
景観 |
2018年11月11日
建築設計をやっていると町並みや景観というものを意識せざるを得ません。
そういうこともあり一昨年の夏より景観エリアマネージャー講座というものに参加して勉強をしています。座学の基本講座は修了し、実践講座にも参加してフィールドワークも行なっています。
班毎に景観を見て歩き、改良点などを仮提案するという課題が出されました。
私たちの班は嵐山の渡月橋周辺の景観向上の仮提案をしました。
以下、私が作成した仮想嵐山の提案図と景観パースです。

提案図【拡大できます】
 嵐山左岸 現況 |  嵐山左岸 提案 |
 嵐山中ノ島 現況 |  嵐山中ノ島 提案 |
少し飛躍しすぎている部分もありますが、景観を考えてみる勉強になります。
建築雑記 |
2018年9月9日
週末に京町家相談員研修を受けてきました。
京町家相談員は、京町家の保全や継承に関する相談を受けたりするプロ集団です。建築士だけでなく、宅地建物取引士、大工、税理士のポジションも用意されています。
私も京町家で育ちました。統一された美しい町家が壊されて、形状も素材もバラバラな新築住宅に埋め尽くされて、建築文化に危機を感じています。後世のために少しでも町並みを良くしていきたく、京町屋相談員でも活躍していきたいです。

補助事業 |
2018年5月3日
平成30年度の京都市住まいの補助金が発表されました。
- 耐震改修(大幅増額)
京町家ですと120万円(面積により最大300万円)その他の木造住宅ですと100万円までの補助金枠が用意されました。
詳しくは京都市の「木造住宅及び京町家等耐震改修助成事業」ページをご覧ください。 - 省エネリフォーム 最大50万円
- 創エネ省エネ設備 最大86万円
- 空き家活用 最大90万円
- 福祉助成金 累計最大115万円
- 歴史的建造物修理 最大1,000万円
リフォームをお考えの方には、活用できる項目があると思います。
有効に利用して、少しでもコスト負担が軽くなればと思います。
景観 |
2018年2月18日
一昨年から受講していた京都景観エリアマネーマネジメント講座が修了しました。この講座は景観についての専門的なスキルを学ぶものです。
景観の意味や世界の歴史都市の事例、京都の景観、土木デザイン、数寄屋や茶の湯、景観法や不動産との関係、ランドスケープに至るまで幅広い勉強ができました。
また受講生同士の景観についてのワークショップやディスカッションもあります。
次期の受講生も募集していますので興味のある方は「京都市景観・まちづくりセンター」のホームページをご覧ください。
日本のまち並みが美しくなり、少しでも住みやすい世の中になるよう貢献していければ幸いです。
建築雑記 |
2018年1月27日
現在、日本は7件に1件が空き家になっています。今後、空き家は増え続け15年後(2033年)には3件に1件は空き家になるという試算も出ています。~野村総合研究所より
空き家を放置しておくと景観は悪化して、犯罪も増えることが予想されます。都市のスポンジ化とも言われています。
昨年、国土交通省は「既存住宅調査技術者」という建物状況調査(インスペクション)を設けて、既存住宅が資産となる「新たな住宅循環システム」を進めることとしています。
私も建築士として空き家の減少に少しでも貢献ができるよう、既存住宅状況調査技術者となりました。
空き家対策特別措置法なども施行されて3年近くになり、空き家対策は少しづつ進展しているようです。空き家利用や情報公開など、多方面からの体制作りが実るように期待しています。
出版関連 |
2016年12月19日
来年の「匠のカレンダー」に当事務所の4作品が掲載されました。ご希望の方がいらっしゃいましたらご贈呈いたしますので、お問い合わせフォームより必要事項をご記入の上お申し込みください。数に限りがありますので無くなり次第終了させていただきます。
 表紙 |  月別(1,2,3,9月) |

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