建築探訪
町家・民家 |
2020年6月8日
緊急事態宣言も解除されたこともあり、京都嵯峨鳥居本の伝統的建築物群保存地域周辺を探索して来ました。
京町家の雰囲気を漂わせている建物が多く、自然環境も美しくて感動します。寺院も多数ありますが、今回は清凉寺と化野(あだしの)念仏寺、大覚寺を回りました。清凉寺は嵯峨釈迦堂とも呼ばれ嵯峨念仏狂言や火の祭りでも知られています。清凉寺を北西に上がると民宿や土産物屋が続いていて良い雰囲気です。新型コロナの影響で、人影はまばらになっています。
伝統的建築物群保存地域の石畳を上がっていくと、化野念仏寺への美しい参道に入って行けます。かつて風葬の地だった嵯峨野の無数の仏を掘り起こし、供養したのがこの化野念仏寺です。更に北西に進むと町並み保存館があり、愛宕山の一の鳥居に続いて行きます。
鳥居本より東側に行くと、のどかな田園の景色が広がっていて、大覚寺と大沢池があります。大沢池は嵯峨天皇の離宮、嵯峨院の庭池で、日本最古の庭池です。周囲は約1キロあり林泉庭園を堪能できます。
インバウンドバブルが崩壊して観光客は激減し観光地は大変ですが、徐々に客足が戻ることを祈っております。
その他 |
2020年2月24日
昨日は天皇誕生日と言うこともあって古代天皇の古墳を見てきました。昨年には古市古墳群と合わせて世界遺産にも登録されました。1600年前にこのような古墳群が形成されてたとは驚嘆します。4キロ四方に100基もの古墳があった(現在は40基)と言うことです。
人間の視線からは、お堀と森にしか見えませんが、堺市博物館内では300m上空からのバーチャルリアリティ体験が出来ます。古代へのタイムスリップ感覚が味わえて楽しめます!
新型コロナウィルス騒ぎで全体的に人は少なかったです。
 仁徳天皇陵 正面 |  百舌鳥古墳群 航空写真 |
町家・民家 |
2019年12月30日
先日、近江今津の町歩きをしてきました。今津町は琵琶湖水運の拠点として栄えた港町です。私の師(大石義一氏)が旧今津郵便局の保存活用会(ヴォーリズ今津郵便局の会)で活躍されていまして、その勉強会に誘っていただきました。
滋賀県近江八幡を中心に活躍した建築家「ウィリアム・メレル・ヴォーリズ」は滋賀県一帯で作品が多く残っており、今津では昔からのメインストリートとされる「今津ヴォーリズ通り」に三作品が並んでいます。琵琶湖も近く、所々にかつての賑わいを感じさせる建物や、食文化なども体験できますので、是非行ってみて下さい。
本年もいろいろとお世話になりました。 来年もよろしくお願い申し上げます。
それではみなさま良いお年を!
町家・民家 |
2019年11月19日
先週末に飛騨高山と白川郷の町並みを探索して来ました。
高山の町並みは、江戸末期から明治中期に建てられた屋敷が立ち並んでいます。伝統的建造物群保存地区内は「飛騨の小京都」と呼ばれています。
高山のメインとして日下部民芸館を見学に行きました。
飛騨の匠が創り出した見事な町家建築は、総檜造りで巧みな技術でありながらダイナミックな空間でした。
また、白川郷の荻野地区は世界遺産にも登録されている超有名な集落で、大小100棟余りの合掌造りが数多く残り、今も人々の生活が営まれています。
山も色付いて綺麗な町並みを堪能できました。
町家・民家 |
2019年10月24日
昨日、京町家相談員の更新研修がありました。
京町家を活用するにあたっての京都市条例(建築基準法3条の適応除外)についての講習でした。
座学と現場見学があったのですが、上京区の明治時代の京町家(蔵は1700年代)の改修工事でした。敷地は500㎡、建物は300㎡という街中では非常に大きい屋敷でした。
元は糸屋で、昭和時代に眼科医院となり平成12年に廃業されて京町家を活用してもらえる人に売却されました。現在は大阪の不動産業者が所有されています。
宿泊施設2部屋と、寿司屋・割烹料理店、バーが入る複合施設に変身しておりました。
ここまで合法的に改修出来ることを確認しました。平成27年より手続きが整備されて条例が使いやすくなっています。と言いましても木造京町家の利用は8件しかないようです。
京町家も随分と活用の道が開けて来ていることを感じる内容でした。
社寺 |
2019年4月6日
今年の花見は二条城~蹴上インクラインを回ってきました。二条城は25年振りに行きましたので、おぼろげにしか覚えていませんでした。久しぶりに行って感じたのは、本丸周辺からの景観がとても良かったことです。
二の丸御殿の回廊の「うぐいす張り」の床ですが、敵が来た時に分かるように張ったと聞いたことがあるのですが、実は施工後に偶然鳴ることが分かったようです。
蹴上インクラインの桜は初めてでした。インクライン沿いに歩き南禅寺の水路閣を訪ね歩きました。サスペンスドラマのロケ地として有名な裏観光スポットです。
町家・民家 |
2018年10月15日
日曜日に奈良県の「五條市五條新町」の商家町を見学に行きました。
町場(宿場)を起源とする「五條」と、二見城(現存せず)の城下町に由来する「新町」の地区からなっています。90メートルある新町通りには文化財指定の江戸時代の町家、蔵や寺社が残っています。喫茶店や旅館、まちや・まちなみ施設として活用されている町家もありました。
町並みの保存状態は良いのですが、町家は全住宅の15%くらいでしょうか。人影はまばらで観光客も少なかったですが、今後の発展を期待しています。
近代・現代建築 |
2017年12月10日
新国立博物館で開かれていた安藤忠雄展と、表参道辺りの建築を見て回りました。
古都京都とは違い、現代的な東京は見るたびに新しい発見がいくつもあります。