建築探訪
町家・民家 |
2017年10月23日
先日、奈良県宇陀市にある「宇陀松山」に行ってきました。城下町から商家町として発展し、前面道路に前川という水路が走っている独特の情緒のある町並みです。
宇陀松山に流れる宇陀川は昔、水脈に水銀が含まれていたようです。水銀には不老不死の力があるとされていました。これが宇陀地域で薬が作られた由来で、沢山の薬屋が軒を並べていたとのことです。
町並みは新建材で建てられた住宅も多く、残念な部分も見受けられますが、一見の価値はあるかと思います。日曜日にも関わらず観光客が見当たらなかったのが寂しかったです。
町家・民家 |
2017年7月6日
旧東海道の草津宿と石部宿の中間の和中散本舗(旧薬屋)へ行ってきました。主屋の建築は江戸慶長または寛永年間と言われています(役400年前)。
道路側から左より、本陣、店舗、製薬という構成になっています。本陣は天皇や大名の休憩所になっており、建築、欄間、襖絵、庭園とも素晴らしいものです。特に上段の間からみる庭園は国指定となっており、小堀遠州の作品として知られています。
お店には、5件あったと言われる和中散(4件は残存せず)の看板が保存されています。
また、お勝手から入って右側に木製製薬機があります。4mもある大きな車輪は屋根裏にまで届いていて、全国でここのみ保存されている貴重なものです。
現在、旧和中散本舗は第一土曜日のみ公開されています。
町家・民家 |
2017年6月30日
先日、徳島県美馬市の伝統的建築物保存地域である「美馬市脇町うだつの町並み」を散策してきました。400m続く「うだつ」の町並みは江戸時代当時の姿を残していて、歩いていると時代錯覚するくらい良かったです。多少、歯抜け状態になっているものの、保存状態は良好だと思います。
この脇町は藍染めの集散地として栄え、大規模で豪壮な小家が軒を並べています。1988年に伝統的建造物保存地区に選定されています。
町家・民家 |
2017年2月26日
大阪富田林市富田林の寺内町(じないまち)に行ってきました。町内は南北に六筋、東西に七筋に整然と区画されていて、当時は周囲に土居を巡らしていたらしい。江戸時代以降も商業活動が継続し、在郷町として発展した歴史を持つ。
立派な町屋が数多く存在していて圧巻でした。中でも最も豪壮な杉山家は内部見学もできて、寺内町の歴史などを知ることができます。
社寺 |
2016年11月23日
下鴨にある旧三井家下鴨別邸が特別公開されているので行ってきました。木屋町三条にあった三井家の木屋町別邸が大正14年に下鴨神社の南に移築されたとのことです。大規模別邸の屋敷構えが良好に保存されていました。
旧三井家下鴨別邸 | 下鴨別邸 庭園 |
今年の紅葉は綺麗なので銀閣寺にも足を伸ばしてきました。特別公開の東求堂(同仁斎)も見学してきました。草庵茶室の源流と言われ、四畳半間取りの始まりと言われています。写真は撮れないのですが、感激してしまいました!
慈照寺(銀閣寺) | 錦鏡池より |
町家・民家 |
2016年6月5日
奈良の旧市街地、奈良町に行ってきました。太平洋戦争の戦火を逃れ、古き良き日本の町並みを残す大変美しい町です。その歴史は奈良時代から続いているとのことです。
元興寺旧境内を中心に「ならまち」が拡がっています。
京都の中心街(田の字地区)もここまで町並みが残っていたら、、と思ってしまいます。
近代・現代建築 |
2015年11月6日
先日、久々に北海道へ行って来ました。一つの目標にレンガ建築の体験がありました。小樽は昔に行っているので今回は函館を中心に体験してきました。100年以上のレンガ建築の中に商業施設がうまく合併していて、どこか懐かしさを感じる空間でした。昔の建物を長らく使い続けるのは、メンテナンスや改装計画において大変な部分も多いものです。
日々変わっていく設備技術の改新や、経年変化による構造の劣化など課題は山積みだと思いますが、街並みを大切にし歴史的な建築を活用していることに感動を覚えました。
茶室 | 2013年7月1日
最近、喫茶店に良く行くのですが、左京区にある「茂庵」へ言って来ました。とにかく立地、庭園、建築、景色まで文句の付けようが無い程、素晴らしいです。是非いってください。感動します。
谷川茂庵という大正末期の茶人が営んでいた食堂と茶室で、現在は登録有形文化財(建造物)となっています。
他に茶室が有り、茶事にも対応されています。次回は茶事に行きたいです!