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環境・設備

窓の断熱~エアコンの使用を控える

私たちは今年の2月に、LDKと子供室、寝室の3部屋の窓の断熱化工事をしました。
我が家『紫竹の家』は築8年の木造3階建て住宅です。私たちが設計して建てたのではなく(訳があって)建て売りを購入しましたので、意匠も設備も断熱性も私たちの要望は一切入っていませんでした。
8年前の建て売り住宅の断熱性は、今と比べたら半分程度でしょうか。ちなみに私が今設計している家は、アルミ樹脂複合サッシでペアガラス(5mm+A6+5mm)を標準としています。
ですので、我が家の窓はもちろんアルミサッシで3mmのシングルガラスでしたので、冬場の窓からの熱のロスが大きく、結露も酷い物でした・・・

そこで、既存のサッシの障子に合うペアガラスを入れることにしました。ガラスは(※)Low-E(高遮熱断熱ペアガラス)としました。これは普通のペアガラスより断熱性が高い物です。

アルミサッシ屋さんから借りたこんな装置で断熱性を試すと、一目瞭然!Low-Eの断熱性をはっきりと確かめることができました。

実験サンプル1

発熱灯の周りに各種のガラスが入っています。

実験サンプル2

手をかざすとガラスの性能が体感できます。

3mmガラスの、熱の通りやすさ(熱伝導率といいます)を100とするなら通常ペアガラス70、Low-Eペアガラスは30、というあたりでしょうか。しかしLow-Eガラスの性能の良さには感心してしまいました。数値で見るより実際に体験してみると分かります。
個人的にはLow-Eのガラスの薄い緑色には不自然で抵抗がありました。空を見るときに多少緑がかってしまうのです。3~5%程度部屋の中が暗くなってしまいます。このあたりは実際に見てみるしかありません。価格はLow-Eが通常ペアガラスの5割程度は高くなりますが、値段以上の価値はあるでしょう。

・・・かくして我が家では今年の冬は後半は、あの酷い結露と極端な冷え込みに困ることはなくなりました^^  今年の夏はどれくらい省エネに働いてくれるか楽しみです。
使ってみての報告はまたブログでさせていただきます。

※Low-Eガラス・・・板ガラスの表面に特殊金属膜をコーティングしたもので、このLow-E膜が遠赤外線の反射率を高めます。

夏の節電 参考ブログ

夏を涼しく過ごす方
扇風機の位置
日本人の生活の知恵 水まき(打ち水)
この夏の節電対策の結果

エネルギー問題

2011年3月の東日本大震災における福島第1原発の事故で、私たちはいったいどのようなエネルギーを使っていったらいいのか、どのように使ったらいいのかを毎日のように考えます。

原発では核分裂による膨大な熱でタービンを回し発電をします。核燃料は「使用済み核燃料」となっても、熱を出し続けるのでプールで電気を使い冷やし続ける・・・ これが皆さんもご存知の通り、今までの報道などで、知ったことです。

この熱を電気に変えるやり方は、火力発電や自然エネルギー系のバイオマス、地熱、太陽熱も同じなのですが、私たちは熱から作った電気を使って暖房したり、給湯に使ったりします。(ちなみに我が家は暖房も給湯もガスです。)それで、原発の話に戻ると私たちが電気で暖房給湯している間も、使用済み核燃料は熱を発生させ電気を使って冷やし続けている。

このエネルギーの使い方に疑問を感じます。特に、私たちの生活で熱エネルギーを得たい場合は、効率から考えればガスや石油のほうがダイレクトでまだ理解できるエネルギーの流れ方だと思います。でも、CO2が発生するでしょ!って怒られそうですけど、原発は仕組みがややこしくて、事故を起こすと被害の規模が・・・ 皆さんご存知の通りです。
だから、私は太陽熱の利用に魅力を感じます。 HPの『向日町の家』はOMソーラーです。太陽熱はお天気次第ではありますが、お金がかからない、CO2が発生しないエネルギー源です。もっと、太陽熱を暖房や給湯に利用しませんか。

事務所概要 Atelier

一級建築士事務所 ネストデザイン
杉本 考次
京都市北区紫竹西南町63-7
TEL:075-493-8020
FAX:075-493-8021
E-mail:info@nest-design.net

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