建築メモ
掃除・DIY |
2020年4月23日
日本全土に緊急事態宣言が出まして、家で暇にされている方も多いかと思います。
掃除や片付け、断捨離をされている方も増えていると思います。
何かヒントになるものをと思い書いてみました。
このダイニングテーブルは結婚した時に買ったもので、なんと25年になります。
楢(なら)の無垢材で北欧製のものです。広葉樹の無垢テーブルは堅くて美しくて良いのですが、食卓として使っていると食器・コップの輪染みや、食べ物の汚れなどが付着してくるものです。
普段は固絞りの雑巾掛けで良いのですが、数年に一度は大掃除をすると新品のように生まれ変わりますので、無垢のテーブルをお持ちの方は是非メンテナンスをして上げてください。
① 固絞りの雑巾でテーブル表面を拭く。
② 乾いたら紙ヤスリを掛ける。今回は#80→#240→#400という順番に掛けました。番手(#)は数字が大きいほどヤスリ目は荒いです。荒目から細目に変えていき長年の汚れを落とします。
③ 固絞りの雑巾で汚れを拭き取ります。
④ 石鹸水を作りテーブル表面を拭く。
⑤ 固絞りの雑巾で仕上げ拭きをします。
⑥ 今回はオイル仕上げとしました。亜麻仁油を布で抜き取っています。
※普段のメンテナンスは③〜⑤の工程で良いです。汚れのきついときは2〜3度繰り返します。
今回は、椅子についても掃除をしました。
常に汚れるところは、綺麗に保ちたいものですね!
耐震 |
2020年4月13日
この時期、地震や台風・大雨で、避難が必要になるとどうなるのか?
COVID-19騒ぎで3密(密閉・密集・密接)を避けるように叫ばれる中、避難所生活ではこの3密は避けられないものとなる可能性が極めて高いです。
今後、東・東南・南海地震、日本海溝地震、首都圏直下地震などが起こるとも言われています。また京都に至っては、京都市南部を中心に今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる可能性がある(京都大学防災研究所)と警告しています。
耐震診断を受けられて現在の住まいの点検を行っておく事が、命を守る為にも必須の条件になりつつあります。
地震の震度は7階級ありますが、震度6強で安全に過ごせるような住宅に住まう事が望まれます。耐震診断ではこの震度6強の地震に対する安全性について、現地調査や構造計算を行って検証していきます。
ネストデザインでは京都市派遣の耐震診断事業を行っております。居住者の方の耐震診断費は(京都市より助成金によって) 無料 で行っています。また診断結果を元に、2万円の負担金で改修の参考となる基本計画も出来、工事概算費も作成いたします。※1981年5月31日以前の木造住宅対象です。
詳しくは京都市の「木造住宅及び京町家等耐震改修助成事業」ページをご覧ください。
他にも様々な補助金がありますので、ぜひご活用ください。
【令和2年度】京都市補助金
耐震 |
2019年7月31日
上京区の京町家の耐震診断に行って来ました。
隣家との境が共通の柱でしたので「長屋」という形式になります。
依頼主だけでなく、隣家の方にも調査させていただきました。
診断建物は平屋建てで織機が二機あった跡がありました。西陣なので40年ほど前まではどこもかしこも機織の音が響いていた地域です。いわば個人の小さな工場ですが、使いやすさのためか中央付近の壁が少なかったです。
よくある事ですが、水回り付近の柱が沈下していました。昔は排水は土管だったので、亀裂などから土に排水が染み込み、近くの柱などは腐ったりシロアリが付いたりしているようでした。
長屋外観 糸屋格子 | 内部 織機があった場所 |
景観 |
2019年2月17日
3年越しで受講していた「京都景観エリアマネジメント」の修了レポートの発表会がありました。
私は生活の拠点としている、北区新大宮商店街〜大徳寺・今宮神社周辺の活性化に向けてのレポートを作成致しました。私の他に7名の受講者の方々が、様々な視点で景観に関するレポートをされています。興味のある方は受講をして勉強していくと、新しい視野が拡がると思います。私の分だけですが景観に興味のある方は、お読みいただければ有り難いです。また散策マップも作成しましたのでご活用していただければ幸いです。
レポート:北区新大宮商店街~大徳寺・今宮神社周辺の活性化に向けて
現状 → 提案 | 散策マップ |
景観 |
2018年11月11日
建築設計をやっていると町並みや景観というものを意識せざるを得ません。
そういうこともあり一昨年の夏より景観エリアマネージャー講座というものに参加して勉強をしています。座学の基本講座は修了し、実践講座にも参加してフィールドワークも行なっています。
班毎に景観を見て歩き、改良点などを仮提案するという課題が出されました。
私たちの班は嵐山の渡月橋周辺の景観向上の仮提案をしました。
以下、私が作成した仮想嵐山の提案図と景観パースです。
提案図【拡大できます】
嵐山左岸 現況 | 嵐山左岸 提案 |
嵐山中ノ島 現況 | 嵐山中ノ島 提案 |
少し飛躍しすぎている部分もありますが、景観を考えてみる勉強になります。
建築雑記 | 2018年9月9日
週末に京町家相談員研修を受けてきました。
京町家相談員は、京町家の保全や継承に関する相談を受けたりするプロ集団です。建築士だけでなく、宅地建物取引士、大工、税理士のポジションも用意されています。
私も京町家で育ちました。統一された美しい町家が壊されて、形状も素材もバラバラな新築住宅に埋め尽くされて、建築文化に危機を感じています。後世のために少しでも町並みを良くしていきたく、京町屋相談員でも活躍していきたいです。
補助事業 | 2018年5月3日
平成30年度の京都市住まいの補助金が発表されました。
- 耐震改修(大幅増額)
京町家ですと120万円(面積により最大300万円)その他の木造住宅ですと100万円までの補助金枠が用意されました。
詳しくは京都市の「木造住宅及び京町家等耐震改修助成事業」ページをご覧ください。 - 省エネリフォーム 最大50万円
- 創エネ省エネ設備 最大86万円
- 空き家活用 最大90万円
- 福祉助成金 累計最大115万円
- 歴史的建造物修理 最大1,000万円
リフォームをお考えの方には、活用できる項目があると思います。
有効に利用して、少しでもコスト負担が軽くなればと思います。
景観 | 2018年2月18日
一昨年から受講していた京都景観エリアマネーマネジメント講座が修了しました。この講座は景観についての専門的なスキルを学ぶものです。
景観の意味や世界の歴史都市の事例、京都の景観、土木デザイン、数寄屋や茶の湯、景観法や不動産との関係、ランドスケープに至るまで幅広い勉強ができました。
また受講生同士の景観についてのワークショップやディスカッションもあります。
次期の受講生も募集していますので興味のある方は「京都市景観・まちづくりセンター」のホームページをご覧ください。
日本のまち並みが美しくなり、少しでも住みやすい世の中になるよう貢献していければ幸いです。