nest design

ブログ Blog

建築メモ

日本建築家協会の正会員になりました

これからの建築および都市環境をより良きものへしていきたいと思い、日本建築家協会(JIA)へ入会し正会員となりました。 自分の活動の幅も今まで以上に広げていきたいと思っていますし、社会のお役に立てればと考えています。
社団法人 日本建築家協会

住まいの管理手帳 – 戸建て編、マンション編 –

住まいはメンテナンスで耐用年数が変わってきますので、住まい手の方も多少の建築関連の知識を持っておくことは重要なことです。 建物の維持管理など、役立つ知識や情報が載っています。戸建て住宅とマンション編があります。住宅金融普及協会編なので情報は適格です。

新国立競技場はザハ・ハディド案に決定

国立競技場のデザインが決まりました。
イギリスの女性建築家ザハ・ハディド案です。流線型が女性っぽく、近未来的なスタイリングで建築というよりプロダクトデザイン的な処理かなと思いました。賛否両論ありますが、どういう風になるのでしょうか。

新国立劇場(ホームページより)

※ 新国立競技場ホームページより引用しています

豊富な無垢(ムク)木材の見本から選ぶ

数寄屋のように多種多様の木が入り交じり、そこから美しさを紡ぎ出す手法もありますが、 通常は基準の木材を選定して、それを基に各種の材木を決定していきます。
基準の木材は、柱・梁・床材の組み合わせが主体です。 意味のない色彩のバラツキは視覚的に美しくありませんので、色系統は合わせるように留意しています。 そうは言っても相手は自然木です。同じ桧であったとしても色は違いますし、赤味や白太、節や入り側など様々な要素が絡んできます。 各材種の特徴などを施主様に説明し、見ていただいたうえで御一緒に決定しています。 木造建築の場合は(特に日本建築は)計画と材料を一緒に決定していくと、素晴らしい空間に仕上がっていくものです。

木材ムク板見本

木材ムク板見本(81種類)左は平積み、右は縦入れ

建築士講習と管理建築士講習

今日は一級建築士の講習がありました。
姉歯一級建築士の耐震偽装事件により建築士法が改正されて、義務付けされました。
先週は管理建築士講習がありました。管理建築士とは建築士事務所の技術的責任者のことです。 こちらも3年前に法改正により受講および試験が義務付けられています。

法改正なども度々行われるので定期講習はあった方が良いと思います。
今回の講習は、建築士における罰則の強化など、うれしくない内容が半分ほど占めていました。懲役とか罰金とかそういう話ばっかりも辛いものです^^j

この冬の節電対策

冬期は、夏期よりも「電力需要」という比較では少ないです。
これは冬期の暖房方法(11月~3月)が電気だけでなく、灯油・ガス・ソーラーハウスなどの選択肢があるためです。
(暖房に必要なエネルギー消費量は夏期の冷房より高い)
節電、省エネルギーという意味でも、この冬の節電対策および節電意識を高めていきたいものです。

建築学的には建築設計の際、体感温度に作用する要素として
1.温度 2.湿度 3.風 4.放射 5.服装 6.作業状況 を重視します。

これを住宅性能、および家庭生活に置き換えると以下のようになります。

  1. 断熱性に優れた性能を建築に持たせる。
  2. 湿度は加湿器で加湿したり、室内植物を置くなどして湿度を上げる。湿度を15%上昇させると温度を1℃下げた体感温度とほぼ等しくなる。
  3. すきま風を防ぐ。室内の空気は扇風機などで循環させてやると暖房効率は上がる。
  4. 床・壁・天井や、窓ガラスの断熱性能を上げる。
  5. 薄着をせず、負担にならない程度に厚着をする。最もやりやすく効果的な方法。
  6. じっとせずに動くようにする。

1.と4.に関しては建築的なアプローチが必要ですが、節電意識があればずいぶんと効果が出ると思います。

【部屋別の設定温度】
・リビングやダイニング…適切な室内設定温度は20℃(政府推奨温度)
・子供部屋、事務所など…室温が10℃以下になると学習・労働意欲に影響。18~20℃が望ましい。あまり温度が高いと眠たくなる。
・寝室…気持ちよく眠れる室温は16~19℃ですが、室温が3℃までなら布団や毛布をかぶって眠れば問題ないという研究報告もある。
ただし、温度が低すぎると睡眠の質が悪くなるので注意が必要。

夏の節電対策を終えて必要だと感じたことは「エネルギーを消費している意識を持つ」ことです。
冬期に入る前に節電、省エネルギーの意識を持つことが重要です。

この夏の節電対策の結果

節電の夏が終わりました。この夏は関西電力管内でも15%の節電要請がありました。(7/25~9/22)
わが家(事務所併用住宅)で、使用電力(7月,8月平均電力使用量)を比較すると…
例年使用量 730kw/月 → 今年使用量 480kw/月 となりました。
節電対策の効果で、今までの約65%の電力で生活をすることができました。
なんと35%の電力を減らすことができました。

主な節電対策を取りまとめてみると…

  1. エアコンの設定温度は28℃とし、猛暑日だけの使用を心掛けた。夜は窓を開けて寝た。熱帯夜でエアコンが必要な日は、同じ部屋で寝た。
  2. 扇風機を例年以上に活用した。エアコンとの併用を行った。
  3. 子供室のエアコンを廃止して扇風機を新調した。建築的には天窓を設け、自然換気+換気扇をメインとした。
  4. 天気の良い日は水まきをし、ゴーヤで緑のカーテンをして、外からの日射・日照対策を行った。
  5. 窓ガラスをシングルガラスからぺガラス(Low-E)へ交換し、カーテンも断熱スクリーンとし熱負荷を減らした。
  6. 家庭生活だけでなく、事務所でもクールビズを実行した。服装を軽装とするなど、できるだけ電力負担を減らした。
  7. 冷蔵庫を省エネタイプに買い替えた。(以前のものは15年も前の冷蔵庫で消費電力だけでなく発熱量も多かった)
  8. 白熱灯はあまり点灯せず、蛍光灯メインで過ごした。
  9. テレビはブラウン管から液晶へ買い替えた。
  10. 子供にも節電意識を持つように指導した。首を冷やすネッククーラーをするなど、それぞれが出来る範囲の節電を行った。

住宅での生活ステージでは無駄を省くことによって、1/3程度は電力を抑えることができるのだと、実感ができました。
それほど生活を圧迫するような無理はありませんでしたが、省エネ品への買い替えでイニシャルコストがかかってしまいました。
(買い替えによって廃用物が出てしまいCO2が増え環境負荷が増える問題が残ります)

民生部門(住宅や事務所)に関しては建築的配慮+生活意識で、1/3程度は電力を抑えることができると思います。エネルギー問題で置き換えて言うと…原発での電気発電量は約30%です。運輸部門、部門でも電力を30%抑えられるならば、原発を無くすことが事実上可能ということになります。(経済産業省 自然エネルギー庁 日本のエネルギー参照)
様々な環境問題を一気に解決することは出来ませんが、何万年も残る環境負荷を後世に残すことは阻止せねばなりません。

 

夏の節電 参考ブログ

窓の断熱~エアコンの使用を控える
夏を涼しく過ごす方
扇風機の位置
日本人の生活の知恵 水まき(打ち水)

建具の話 ~室内建具編

当事務所で設計する場合の建具は、全てが一品生産品です。 自然素材などで製作した一品生産品は、作るための設計図が必要で、職人さんが手仕事で仕上げます。 天然素材を使った建具の場合、どうしても多少の反りや動きは出てきます。
住宅建築市場の九割以上を占めているメーカーの既製品は、工期が早く、狂いが少ないのが特徴です。しかし建築やインテリアに合わせた寸法にしようと思うと、特注生産で高価なものとなってしまいます。ですから既製建具を使う場合にはカタログに載っている寸法で住宅設計をすることになってしまうのです。
本来の住居空間は思い描いた理想型に、建具(寸法や形式)を設計していくべきです。 既製品の建具が住宅の決定要素になってしまっては、良い建築やインテリアにはならないのです。

建具と空間

建具と空間

相応しい建具の形

相応しい建具の形

事務所概要 Atelier

一級建築士事務所 ネストデザイン
杉本 考次
京都市北区紫竹西南町63-7
TEL:075-493-8020
FAX:075-493-8021
E-mail:info@nest-design.net

カテゴリー

月別アーカイブ