姉小路の家(改築) | 2011年9月14日
以前からご紹介していた『姉小路の家』の竣工写真です。
↓こちらも参考に見てもらえれば、分りやすいかと思います。
引渡し/左官工事/光天井
このすまいでは、リビング、ダイニング、キッチンをコーナー的に捉えています。「どの場所にいても繋がることが出来て、微妙に距離を置くことも出来ること」を念頭にプランニングしています。すまう装置の配慮によって暮らしやすさは変わってきますので、この見極めが設計の中でも一番大切な部分です。
建築やインテリアは竣工したときが新たな生命の始まりです。
それは住まい手の物語の始まりでもあります。
絵画 |
2011年9月10日
今日は高麗美術館の「刺繍ポジャギとチョガッポ展~女性たちの糸と針の造形」へ行ってきました。 朝鮮王朝時代の後期、とくに18世紀に盛んになった「ポジャギ」(褓子器)とは、ものを包んだり覆ったりする四角い布で、生活に使用されていました。日本での「風呂敷」や茶道に用いられる「袱紗(ふくさ)」や「布巾」に似ています。
また朝鮮のパッチワークとして知られる「チョガッポ」は様々な布端切れを自由に組み合わせ縫いつなぎ一枚の布としています。余り布を活用して制作しているにもかかわらず、自由な雰囲気に溢れています。様々な色の生地で作られたチョガッポは華やかでその美しさに胸が高鳴ります。モノトーンで作られたチョガッポは、シンプルでエレガントでした。粋の極みというべきもので構成がとても美しく素晴らしかったです。
チョガッポの抽象構成美を見ていると様々な造形と重なります。透かし建具。モンドリアンやクレーの抽象絵画。李朝白磁。ル・コルビジェの建築。ほんとうに創作のヒントをいっぱい得ることが出来ます。
11月6日まで 詳しくは高麗美術館ホームページで
高野の家(改築) |
2011年9月8日
当事務所の工事では、一枚一枚フローリングを見て床材を張るように大工職人へ指導をしています。無垢のフローリングではどうしても色の差、節、入り皮(樹皮が材中に巻き込まれたもの)など様々な表情をしているからです。自然素材の特徴ですね。材料の張り分けは、大工さんのセンスも大きく関わってくるのですが、出来るだけ目立つ場所に良材を張ります。材木断面にはその木の物語が潜んでいて、現場で眺めていても見飽きないものです。
床暖房用フローリング | 並べて相性を見ます |
今回は床暖房を敷設するため張り方にも慎重で、紙一枚の余裕(材木伸縮対策)をもってフローリング張りをしています。塗装は自然材料(オスモ)を塗っています。 takanoの家の花梨材の現場は良い香りで充満していました。
環境・設備 | 2011年9月5日
新国土交通大臣の前田大臣は民主党住宅政策小委員会などの座長を務めるなど、住宅の政策に詳しい方です。「民主党住宅ビジョン」を取りまとめたほか、「住宅リフォーム大作戦」を提唱されています。
住宅リフォームを「省エネ改修」とすることによって、室内の温度差が小さくなって健康に暮らせます。省エネ改修が「健康リフォーム」につながっていくのです。
リフォーム工事をすることによって、住宅資産を高め、住宅の取り壊しを減らし環境負荷を抑えることができます。そして電気代も減り生活コストも抑えられます。
さらに、改修工事に地元の人材や木材を使えば、地域の経済が潤います。地元の木材を切り出して改修工事が始まるだろう・・・というわけです。
端材はバイオマス発電に利用し、発電した電力は固定価格で買い取っていく・・・これが「住宅リフォーム大作戦」で、全てが一つのシナリオでつながっています。
省エネ改修は、地域経済をどこまで活性化できるでしょうか。
期待したいものです。
高野の家(改築) |
2011年9月2日
マンションや集合住宅の改装が、私の事務所でも増えていますが、管理組合規約で必ずある項目で「床の遮音性能をL40(又は45)を確保すること」という謳い文句があります。 このL40という規格は、フローリングの遮音性能で最も厳しいものとされています。
解体現場 | 防音マット |
以前は無垢フローリングは性能を満たせないため使用不可でしたが、最近はフローリング下に貼るL40の防音マットが開発されています。材質も無臭で床暖房にも対応しています。 言うまでもありませんが、無垢系のフローリングは触覚をはじめ視覚・嗅覚共に最高のものです。
絵画 |
2011年8月28日
京都市小学校絵画展に、娘の絵が特選に選ばれたので、見に行ってきました。学校である作品展などへは機会があれば行きますが、選りすぐりの展覧会へ行ったのははじめてでした。
子供達の感受性には目を見張るものがあります。特に低学年の作品は感じるままに絵を描いている所があり、生命のダイナミズムを感じる佳作も多かったです。高学年へ行くほど技巧的な絵画が多くなって行きますが、それはそれで気持ちが伝わって来ます。
ここに紹介している絵画はほとんどが一年生の作品です。
紫竹の家(子供室改築) |
2011年8月24日
いろいろと検討した結果、最上階なので天井をぶち抜きロフトを設置することにしました。階段上の吹き抜けを収納(クローゼット)にして、当初あった収納(クローゼット)はピアノ置き場に変貌させました。東側の二間ある窓面には造作家具(机・収納・本棚・クローゼット)を設けコンパクトに納めています。
部屋の仕様としては造作家具から建具に至るまで全て無垢材としています。
壁には麻入りの珪藻土を塗りました。地場産の杉や桧をふんだんに使っていまして、住み心地や香りなどは抜群です。
(整理したものをまとめて作品集にアップしたいと思います)
紫竹の家(子供室改築) |
2011年8月23日
わが家の子供部屋の改装工事です。
子供に与えられる空間は6帖の3階の部屋しかありませんでした。ベッドと机一台、本棚を配置すれば目一杯です。
ここに姉妹二人が勉強し、習い事(ピアノやバレエ)の練習や友達を招いたりする空間を作ることは出来るのだろうか・・・?
もちろん衣類の収納や、寝るスペースも余裕が欲しいです。
(竣工写真は次回)