自然 |
2018年7月31日
京都府南山城一帯は石仏や摩崖仏の宝庫ですが、笠置山にある笠置寺へ行ってきました。
険しい山道を車で上がると広い駐車場があり、そこから5分ほど傾斜地を登ると笠置寺があります。
歴史的には、
紀元前後から笠置の大岩石は信仰されていました。奈良時代に良弁僧正(ろうべんしょうじょう 東大寺建立に尽力)が大岩石に仏像が彫刻され笠置山一帯が修験道として栄えました。
その後、平安・鎌倉と信仰の山として全盛を極めたのですが、倒幕計画に失敗した後醍醐天皇絡みで全山焼亡し、復興するも江戸中期には荒廃してしまいます。明治期より復興の気運が高まり現在の姿になっています。
私は右半身麻痺がありますので、こんな悪路は無理かなとも思ったのですが杖を頼りに登ってみました。摩崖仏や巨岩、様々な自然石の魅力に取り憑かれて、気が付けば山頂まで行けました! 当日は台風後もあり入山者もほとんどいなくて秘境感抜群でした。たくさんのパワーと気を頂けました。興味のある方は探索(修験)すると感激できます!
(それぞれの写真に説明書きをしています)
二世帯四世代の家 |
2018年6月26日
先週末日に無事、竣工いたしました!
親世帯と子世帯と、徹底的に打ち合わせを行い、理想の住宅に仕上がったのではないかと思います。
世帯は階別の完全分離型となっています。
軒を深くすることによって半屋外空間を設け、庭との関係性や、世帯間の共有空間にもなっています。地階は親世帯のピアノ室やコーラス室があり、子世帯からも簡単にアクセスできます。
初回打ち合わせから2年と数ヶ月、工期は10ヶ月の長丁場の住宅現場でした。
既存コンクリート住宅の解体、掘削や地下の湧水などに手間取ることもありましたが、素敵な住宅に仕上がりました。この場をお借りして施主関係者様、工事関係者の皆様に深く御礼申しあげます。竣工写真は後日アップいたします。
二世帯四世代の家 |
2018年5月25日
造作工事も終わり、仕上げ工事も大詰めになってきました。
外構工事と庭工事に移行しています。
内装仕上げ工事 | 外構工事 |
補助事業 | 2018年5月3日
平成30年度の京都市住まいの補助金が発表されました。
- 耐震改修(大幅増額)
京町家ですと120万円(面積により最大300万円)その他の木造住宅ですと100万円までの補助金枠が用意されました。
詳しくは京都市の「木造住宅及び京町家等耐震改修助成事業」ページをご覧ください。 - 省エネリフォーム 最大50万円
- 創エネ省エネ設備 最大86万円
- 空き家活用 最大90万円
- 福祉助成金 累計最大115万円
- 歴史的建造物修理 最大1,000万円
リフォームをお考えの方には、活用できる項目があると思います。
有効に利用して、少しでもコスト負担が軽くなればと思います。
二世帯四世代の家 |
2018年4月5日
大工さんの内法造作工事も後半に入ってきました。これからキッチンなどの衛生機器や造り付け家具などを据え付けていきます。
現場内での造作材加工風景
景観 | 2018年2月18日
一昨年から受講していた京都景観エリアマネーマネジメント講座が修了しました。この講座は景観についての専門的なスキルを学ぶものです。
景観の意味や世界の歴史都市の事例、京都の景観、土木デザイン、数寄屋や茶の湯、景観法や不動産との関係、ランドスケープに至るまで幅広い勉強ができました。
また受講生同士の景観についてのワークショップやディスカッションもあります。
次期の受講生も募集していますので興味のある方は「京都市景観・まちづくりセンター」のホームページをご覧ください。
日本のまち並みが美しくなり、少しでも住みやすい世の中になるよう貢献していければ幸いです。
二世帯四世代の家 |
2018年2月1日
建て方が無事終了しました。比較的大きい規模ですが、大勢(7-8名)での組み方で、2日間でほぼ組み上がりました。1階屋根が化粧なので全て組み上がるには少しばかり時間が掛かりそうです。
前面道路より | 道路西南側より |
建築雑記 | 2018年1月27日
現在、日本は7件に1件が空き家になっています。今後、空き家は増え続け15年後(2033年)には3件に1件は空き家になるという試算も出ています。~野村総合研究所より
空き家を放置しておくと景観は悪化して、犯罪も増えることが予想されます。都市のスポンジ化とも言われています。
昨年、国土交通省は「既存住宅調査技術者」という建物状況調査(インスペクション)を設けて、既存住宅が資産となる「新たな住宅循環システム」を進めることとしています。
私も建築士として空き家の減少に少しでも貢献ができるよう、既存住宅状況調査技術者となりました。
空き家対策特別措置法なども施行されて3年近くになり、空き家対策は少しづつ進展しているようです。空き家利用や情報公開など、多方面からの体制作りが実るように期待しています。